私は教室に戻り

机の上にうつ伏せになり
泣いた。

涙が止まらなく

溢れ出す。

「ウーッっヒックっ」


統威は

私が泣いていても

追いかけて

くれなかった。



動物園に行って

同じストラップを

買ったり

クリスマスには

サプライズを

してくれたり

今までの思い出は

全て無駄だったんだ。


そう思うと

余計に涙が

こみ上げてくる。


少なくとも

私は

統威のこと

心から愛していました。

しばらく泣いていると

泣いている自分さえ

馬鹿馬鹿しく思えてきた。

「ははっ何やってるんだろう、私はっ…ふっははっ…」

笑いも涙も

共にしてくれる人が

いないだなんて。

無性に笑える。

「今日…記念日なのにな…」