その後2人は

抱きしめあった。


統威といる女の子は

隣のクラスの

観羅野 愛理 ちゃんだ。

あんまり

関わりはないけれど

気が弱く

か弱い女の子。




どうして_____?

悲しいよ______?

苦しいよ_______?


「どうして…」

私の声は

とてつもなく

小さかったのに

誰も居ない

校舎の中には

響き渡った。


私が声を出した後

統威と愛理ちゃんは

素早く離れ

私が立っている

ドアの方向をみた。


その瞬間

統威と目があった。

「恵梨香…!」

私の頬には

いつの間にか

涙が伝っていた。

「さよなら。統威…」

私は駆けだした。

とにかくその場から

消え去りたくて。