プルルルル…


電話だ電話だ。


ん??


あたしの携帯の画面には見覚えのない番号が並んでる。


普通の人だったら知らない番号出てたら電話出たくないよね。


でも友達か誰かからの「番号変わったよ~」っていう電話かもしれないしね。


「もしもし?」


「もしもし、美緒ちゃん?俺ノリって言います。初めましてぇ。」


「はぁ、初めまして…」

っておいおい…。


何あたしは和やかムードになっちゃってるんだ。

しかも何か馴々しいし!!


「何であたしの番号知ってるんですか?何であたしの名前知ってるんですか?何がよろしくなんですか?」


ふんっっ!!


ちょっと強気で言ってやったぞ~だ!!


「おっとぉ。一度にいっぱい聞かれちゃったなぁ。美緒ちゃん意外と慌てん坊さん?」


むかぁ(怒)


初対面(?)のくせに何失礼なこと言っちゃってくれてんの!!


「そんなこといいから早く質問に答えて下さい!!答えないなら電話切りますよ!!」


「待って待って、答えるから切らないでぇ!!何と俺はね…」


「もったいぶらないで早くして下さい!!」


「パンパカパーン!!何と美緒ちゃんは懸賞で俺が彼氏として当たりましたぁ!!」


な、なんだってぇぇ!!

本当だったんだ、あの『懸賞彼氏』ってやつ…


本当に当たっちゃったんだぁぁ!!


「今日からよろしくぅ美緒ちゃん♪」