そんな2人を眺めながら
伶君は私に近づいてきた。

「貴方が、澤木さん?
 よろしくね。えっと、俺は、香上伶。よろしく。」

伶君はそう言い手を差し出した。
一瞬戸惑ったが、私は伶君の手に触れた。

あったかい…。

「えっと、澤木千尋です。よろしくお願いします。」
私は一応、初めて会いましたって感じの顔をした。

伶君は、少し考えて
「澤木千尋か、えっと誕生日は?」