『何それ、分かりにく~』 感情を面に出す私が、涙を珍しく裏紙に綴るように、泣いていた。 ――今も。 けれど、こんなにも日差しに海を浮かべたような、緩やかで暖かい心を自分が持てるとは思っていなかった。 ――誰が、こんな私にしたのだろう。 そっと目を閉じた。 …世界は、明るい。