―好きな奴だから、この手で殺したい― 私の好きな男は、太陽さえ凍りつく程、冷血だった。 そんな男が唯一温かみを持って発した言葉があった。 今、自分の頭は精密機械の様に声色まで正確に、彼の言葉をリピートしている。 ―それが 多分俺の愛だ― その言葉、本当なの?