あたしは、クジを引かない。
だって、公共のものを触ると、すぐ拒絶反応を起こす。
それに、あたしは席変わらないし。
ちなみに言うと、あたしは1番後ろの端っこ。
つまり、窓側のラッキーな席なんだ。
だから、後は隣の人が男子じゃないことを祈るのみ!
まあ、綺麗にしてくれたら、関われないこともないんだけどね……。
「あ、優梨。あたし優梨の前の席だわ。」
「えッ!本当!?よかったぁ~、美緒が前の席で。」
あたしは、安堵のため息をついた。
と、その時。
ガタッ。
よ、横の人が来た!
あたしはバレないように、チラッと盗み見る。
隣に座ったのは…クラスでイケメンと名高い並木涼平くん。
って、男子ぃ~~!?