「呼んでもいい…よ…。」
あたしはかすかな声で答える。
そしたら君は、優しく笑うから。
「そう？俺のことは涼平でいいから！」
「う、うん」
なぜかぎこちなくなってしまう。
そんなことを話していると、
「ねぇ、岡本さん男子と話してるよ。苦手なんじゃないの？」
「美緒ちゃんじゃない？けど、涼平もすごいね。あたしなら無理だよ～」
「だよね～、あたしたちが隣に並んでも勝てっこないよね。」
ヒソヒソと話し声が聞こえる。
そりゃあ、あたしは男子のことが苦手だから話をしてるなんて珍しいかも。
でも、勝てっこないなんて…。
そんなことないよ。
今、話してる子たち可愛いもん。
