『イヤだって叫んだ、ケド、母さんが助けてくれるわけじゃなかった。
その逆だった。
泣いても、叫んでも、
助けてくれる事はなかった。』
アァ・・・
止まらない。
まるで今更助けを求めるかのように…
『それであたしたちは逃げ出した。
あの日は満月だったかな?
とても綺麗で、そんな中あたしと兄は一つの約束をしたの、
二人で幸せになろうって、小さいあたし達なりの大きな夢だった。
でも、そんな約束をしてる時だった。
あたし達に伸びる影。
その影は誰でもなくあたし達の母だった。
そして母さんは言ったんだ。
“生まなきゃ良かった!生まなければあたしは愛されたのに!”
そぅ言ってあたしに目掛けてナイフを振り下ろしたんだ。
小さいながらあたしは死を覚悟した。
けど、何も痛くなかった、
だって、刺されたのはあたしじゃなく、兄だったんだから、
あたしが生まれてきたから、 司「もぅいい…」』
『あたしが逃げようなんて言ったから…』
司「もぅいい!」
『あたしが将兄ィを殺したんだっ!!!!!』
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…
生まれてきてごめんなさい、
生きててごめんなさい…
プツン…
あたしの意識は神崎 司の声と共にきれた。
“俺にはお前が必要だ!”
sideレインend