sideレイン




今更海と空に謝りたくなった。



知っていたはずなのに、


愛されない悲しさを…



『ごめんね?海、空…』


海&空「え?」



『知ってるよ…必要とされない悲しさ』



皆息を呑んだかのような静まり返ったコノ空気、


その中であたしの声だけが静かに響いた。


『だって、あたしも捨てられたからね、』



笑っているつもりだった。


けど、


皆の顔はだんだん悲しい顔になる、


でもそんなのお構いなしにあたしは話を続ける。



『今のあたしの両親はあたし達を拾ってくれた。』



司「“あたし達”」


『そぅ、あたし達。あたしには兄がいたんだ…とっても優しい兄が、捨てられた、違うな…逃げ出したんだ。たった三年生って言う年で。絶えられなかった、あたしも、兄も、毎日、毎日、暴言と暴力に、』



司「虐待…」



『うん、そぅだね。



  でもね、



それ以上に苦しかったんだ。



たった三年生って言う年で知らない大人の男に犯されるのは。』



はっ・・・



まるでそんな感じであたしを見てくる皆。



でも、あたしは続けた