side司


俺は一度シズクに会った事がある

まだ俺が総長をしていなかった時だった

その頃の俺は荒れていて売られたケンカはすべて買っていた

どのケンカにもいつも俺は勝っていた

だから、俺は最強なんて自惚れた

その隙を突かれたんだ

今まで俺に負けた奴が手を組んで俺を袋たたきにした

俺はさすがにやべぇなって消えかかりそうな意識の中

色んなことを考えた

それは呆れる内容だった

負けを認めない俺は

ずっと、殺してやるなんて考えていた

そんな時だった

俺の目の前にいた奴が次々呻き声をあげ倒れていくのだ

俺のように

?「大丈夫か?」

『誰だ』

助けてもらったのにも関わらず悪態をつく俺

シ(=シズク)「そぅだなぁ…最近はシズクなんて呼ばれている」

その時の俺でも知っていた

此処最近最強の奴が現れた。

そいつが“シズク”だった

シ「あんたの目、死んでんな?」

俺の目を見てクスと笑うシズク

俺はこの目が大嫌いだった

『お前もか…』

シ「ん?」