『レイン!』


レイン「…!と…十和…」


『いいから海から出ろ!』


レイン「……ねぇ、十和、知ってる?


生き物って元は海の中にいて進化して陸に今いるの、あ!魚以外ね!」


『どうでもいいから早く!』


レイン「だから海はあたし達の親なんだよ、海に入っているときは親に包まれてるの」



何で…今そんなこと…



どうでもいい!!


レイン早く上がれ!


海に入るのには早すぎる!


でも、俺の思いを無視するかのようにレインはまた奥へと進み続けた


レイン「海は海であって自然であってあたし達の親」


『レイン!』


レイン「ねぇ、十和?図々しいかもしれないけど、あたしはね?


十和の力になりたいの。


十和の女嫌いの理由は母親?」


『なんで 知ってる?』



俺何も言ってねぇじゃん


レイン「人の瞳は嘘をつけない。」


そしてやっとレインはピタリと止まる


俺は慌てて海の中に入ってレインに近づく


『レイン!』


レインの名を呼ぶとレインは一瞬フッと笑い俺の腕の中へ