「あ~あ…なんか疲れちゃったなぁ…」


一人の公園で空を眺めていた。





「はぁ…お前さぁ、飛び出したんなら自分の家に帰ろよ」


「は????」



急に声をかけられ、振り返ると…そこには






たぬま さとる





「な…んで」


状況がつかめない。


「電源ぐらい入れとけよ。オレさ…亮太の彼女にお前の家聞いて行ったんだけど」

あ…ケータイ、電源切ってたんだ…。

アタシの家に来た…??


「行ったけど、居ないから今まで探してたんだけど」




「…なんで、来たの?アタシあんたのことで腹立ててココにいるんだけど」

探しに来てくれたのに…今はヒドイことしか言えない。

「なんでだろうな…?」



それからアタシたちは何も言わずにブランコに座っていた。


どのくらいの時間が過ぎたんだろうか…。








沈黙を破ったのは…彼のほうだった。