「…なぁ」


筆はキャンパスの上で滑らせたまま、
珍しく"もういやや"以外の言葉で俺に会話を求めた。


画面は昨日からほとんど変わりないように見える。


「ん」


「…できた、かもしれへん」


そっと呟いたその一言に、


俺の手が止まった。