「千夏…。」


反射的に名前を呼んだ。


「…ぅ…なにぃ?…」


千夏は泣きながらオレに返事をしてくれた。


「オレさぁ、人生思いっきりenjoyしたいんだ!だからもぉちょい待ってて!もしオレがじいちゃんになってても笑うなよ?!(笑)とにかく人生enjoyしたらお前を迎えにいくからさ、約束。それまでバイバイだ!」


オレは笑顔で千夏にそう言った。


そうだよ。


千夏にとってもオレにとってもこれが1番いいんだよな。


「バイバイ、千夏!いってくる!」


それだけ言って、オレはもと来た道を戻り始めた。


泣きそうになるのを我慢して…。


唇を強く噛み締めた。


切れるんじゃないかってくらいに…。