そしてカラオケに入り合コンが始まった
女子6人に対して男子が7人


1時間ほどたつとアルコールも入り
みんな打ち解けたみたいで

久美はすっかり健吾にべったりだし

太一も女の子に鼻の下を伸ばしている


私はというとひたすら呑んでいた…


斜め向かいには女子にベタベタくっつかれている青野 馨の姿が…


気にしない、気にしない…


呪文の様に頭の中で繰り返していた


「瞳?大丈夫?」


久美が時々耳打ちしてくる


「うん、ちょっとトイレ」


ちょっと飲みすぎた…

気にしないと言ったものの
やっぱり気になって
お酒の勢いで誤魔化そうと
かなり呑んでいた


若干、千鳥足で扉に向かうと


「おい、瞳大丈夫か?」


それに気付いて太一が声をかけてきた


「ん〜大丈夫っ」


手を振りながらトイレに向かった