元いた部屋に戻ろうとすると


「瞳、ちょっと待ってって」


それを無視して進もうとする

グイッーーー

肩を掴まれ振り返されると


少し怒ったような顔をして立っている馨の姿があった


「瞳、ちょっと来い」


部屋とは逆方向に
私の腕を掴んで歩き出す


カラオケの駐車場のベンチまで来て
私を座らせ自分も隣にドカッと座る


「お前そんな顔して部屋戻ってどーするんだよ」


そんな顔…?


すると頬に何かが伝って手に落ちた


あれ、私泣いてる?