やっぱ合コンなんて来なきゃ良かった
会いたくない人には会ってしまうし
全然良い事ない…


完全に放心した頭でぼんやり考えていると


ドンッーーー


チャラ男に馬乗りにされていた
体の重さが無くなり

誰かに腕を掴まれた


「瞳、大丈夫か…?」


顔を上げて声のした方を見ると


「青野くん…」


今日始めて目が合ったその顔は
2年前の
あの日の冷酷な顔はしていなかった


「てぇ…馨っお前年下のくせに
邪魔すんじゃねーぞ」


チャラ男は頭を押さえながら立ち上がり
こちらを睨みつけている


それを馨は軽蔑したような目で見ている


「…け…警察呼ぶっ」


と携帯を取り出すと


「ちょっ冗談じゃん
部屋戻ろっ!?」