そんなこんなで俺達は屯所を出た。



何故あいつは消えたんだ?

悩んだところで答えが出ない事ぐらいわかってる。



だが、考えずにはいられない。


ふと顔を上げると不思議な光に包まれた桜の木が目に入った。



ーあいつと出会った桜の木だ。


俺は斎藤と顔を見合わせた。



土「!?斎藤、行くぞ」


斎「はい。」



あの時と状況が全く同じだ。

まさか、あいつが・・・“美緒”が居るのか?