千里に『中庭で食べよう』とメールが入った。





あたしは中庭に着くと、すぐそこの芝生に腰を下ろした。




「早く来ないかなぁ~」




あたしは澄み渡る空を眺めながら千里が来るのを待った。




でも……………。




「千里………遅いなぁ~。どうしたんだろう………。」



胸が嫌な予感で埋もれていく。




すると、反対側の校舎に千里の姿が見えた。




「あっ…………千里だ…………。」




あたしは反対側の校舎へと向かっていった。




だけど……………行かなければ良かったんだ。




やっとのことであたしは反対側の校舎の中に入れた。



「はっ………はっ………千里はっ………。」



息を整えながら周りを見渡す。



すると、少し先の空き教室のドアが少しだけあいていた。