✰紘紀side✰





「失礼します。」





今日はまだ1度も夕希を見てないなぁ……………。






「あれっ??俺以外にも誰かいるのか??」






1番奥のベッドのカーテンが閉まっている。






俺はそのまま奥のベッドに近付いた。





1歩ずつゆっくり、ゆっくりと歩いて行く。





そして、少しだけ中を覗いてみると……………。





「なんで……………。」





そこには気持ち良さそうに寝ている夕希の姿と…………。





夕希の手を握り締めて切なそうにしている千里の姿があった。