「千里~今日はあたしと帰ってくれるよねぇ~??」



「あぁ、いいぜ??」



神様、あと何度このやりとりを見れば良いですか??



あと何度あたしは心を殺さなければいけませんか??



「夕希っ!!!!」



その声と同時に後ろから誰かに抱きつかれた。



「った~………もうっ………痛いよぉ………。」



あたし背中に居る大事な親友の『実紗』[misa]に苦笑いした。



「もうっ!!!!またそうやって強がる!!!!」




「えっ??」




「もうあんな男なんて止めちゃえば良いのに!!!!」




そう言って、実紗は千里の方を指差す。




「良いよ、もう慣れたし。」




「でもっ!!!!」




「大丈夫、こうやって実紗がいつも居てくれるから。」




「それでも、アイツの彼女は夕希でしょ??」




その瞳はあたしを本当に心配してくれているのが分かる。