あたしは胸の中にある嫌な予感を振り払ってそっとその隙間から中を覗いた。




だけど…………………。




「えっ………………。」




その中の光景にあたしは固まってしまった。




何故なら…………千里はあたしではない女の子を…………。




「好きだよっ………。」



「んっ………はっ………千里っ………やぁ………。」



あたしではない別の女の子を抱いていたんだ。




あたしには言わない『好き』って言葉を違う子には言って、




あたしには見せない表情を見せて、




あたしには感じたことのないことを他の子にはして、




あたしとの約束なんて忘れて他の子に夢中で……………。




そんな時だった…………。




不意に千里と目が合った。




千里は目を見開いて驚いている。



しかし、千里はその行為を止めようとはしない。



更に激しく、まるであたしに見せつけるかのように。