その彼は隣の隣のクラスらしく、名前は「圭」と言うらしい。
そんな情報をすぐ仕入れてしまう私は、とっくに恋する女の子になってしまったみたい。
勝手に妄想してみて1人でニヤけてる。
実際妄想通りに行くはず無いんだけど…。
「藍(アイ)!何ニヤけてんの!?気持ち悪いよっ!!」
私を呼ぶ大好きな声。
親友の友子(トモコ)。
友子とは入学してすぐ仲良くなった。
放課後は毎日遊んでて、すごく気が合うし、いい子で、私にとってはもう大切な親友の1人だ。
「んぇ?ニヤけてる??」私は友子に聞く。
「ヤバイよ!!授業中からずーっと! ざっと1時間半!!」友子は笑いながら答えた。