【sidi彩菜】






ガララララッ……


「あのっ…遅れてすみません!!」






私は乱れた呼吸のままで、教室のドアを勢い
よく、開いた。





「まったく…サボりか?…ヤンキーだか、何
 だか知らないが…テストがどうなっても
 知らないからな!!」



地理担当の高木先生が、教壇の上から、
まるでいけない物を見ている様な目で、
私を見下ろしている。








ハアアァ!!!????っんだとゴラ!!
こっちはな!さっきまで、変態男に襲われ
かけてたんだぞ!!??

よし!今なら、洗濯物できるよ!!
美形さん!
このイライラを洗濯にむけてやる!!
高木のその加齢臭臭い洋服を引きちぎってや
るゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!

後ね!何度も言うけど、私はヤンキーなんか
じゃ、ない!!!
そもそも!ヤンキーって、私の嫌いな物ラン
キング1位だよ!!!??
それに、《警察24時》の時なんか、
メェーーッチャクチャ顔しかしかめてるから
ね???!!!
般若の形相どころじゃないからね!!??









心の中で、つくずく悪態をついて置きながら
、今の私にはそんな体力すら残っておらず、
「はい…」と大人しく返事をして、自分の席
へ向かった。