【side彩菜】
「君が好きなんだ!付き合ってくれ!!」
――どんなにイケメン男でも
みんな同じ事を言う――
「ごめんなさい。」
――あぁ。
何度この言葉を口にしただろう――
私はいつも、校舎裏に呼びだされる。
校舎裏は、うちの学校の告白スポットだ。
呼び出されれば、大抵の女子は、“告白”
だと思って、気持ちがソワソワしたり、
嬉しくなったりするはずだ。
――でも私は違う――
今日も、私は校舎裏へと足を向ける。
「あーあ。」
意識しなくとも、嬉しさとは反対の息が出て
くる。
「今日はどちら様ですかぁ~」
なんて気怠そうに呼びかけた。
「橘――春樹です…」
面倒臭そうに向けた視線の先には、髪もボサ
ボサの部屋に引き込もっていそうな感じの男
が、一人立っていた。
「島野彩菜です。」
いつもの様に軽く微笑み返すと、心なしか
橘君の頬が赤く染まった気がした。
すると、橘君ほ慌ててポケットから、紙を取り
出した。
「あの…彩菜さんの事、ずっと好きでした。
付き合って下さい!!」
―アア、ヤパッリミンナオナジダ。―
「ありがとう。でも、その前に…
私の何処を好きになったんですか?」
橘君は、慌てず、はっきりと
「可愛いところ…」
ーモウ、コノコトバハ、
“キキアキタヨ”―
「君が好きなんだ!付き合ってくれ!!」
――どんなにイケメン男でも
みんな同じ事を言う――
「ごめんなさい。」
――あぁ。
何度この言葉を口にしただろう――
私はいつも、校舎裏に呼びだされる。
校舎裏は、うちの学校の告白スポットだ。
呼び出されれば、大抵の女子は、“告白”
だと思って、気持ちがソワソワしたり、
嬉しくなったりするはずだ。
――でも私は違う――
今日も、私は校舎裏へと足を向ける。
「あーあ。」
意識しなくとも、嬉しさとは反対の息が出て
くる。
「今日はどちら様ですかぁ~」
なんて気怠そうに呼びかけた。
「橘――春樹です…」
面倒臭そうに向けた視線の先には、髪もボサ
ボサの部屋に引き込もっていそうな感じの男
が、一人立っていた。
「島野彩菜です。」
いつもの様に軽く微笑み返すと、心なしか
橘君の頬が赤く染まった気がした。
すると、橘君ほ慌ててポケットから、紙を取り
出した。
「あの…彩菜さんの事、ずっと好きでした。
付き合って下さい!!」
―アア、ヤパッリミンナオナジダ。―
「ありがとう。でも、その前に…
私の何処を好きになったんですか?」
橘君は、慌てず、はっきりと
「可愛いところ…」
ーモウ、コノコトバハ、
“キキアキタヨ”―