しかし─


「おーおー、お前がウワサの夢使いサンかよぉ!」



乱暴に叫ばれた声に、絽美は振り向いた。


2人の目が鋭く光る。



そこには、“いかにも”な格好をした男が4人、立っていた。


(周りに人はいない…でも、気配はあるな…)


絽美は特に身構えもせず、周りの人気を見た。


夢使いだと「相手を懲らしめる」ような類いがあるため、

このような事態には慣れているのだった。