「え、誰ですか…?」


なんて惚けてみたら


「お前、佐々木玲やろ?」と
やはりバレていた

ヤンキー君は派手な感じだけど
シンプルな服を着ていて
オマケに身長も高いし力を強い

に、逃げれそうにない…
堪忍した私は

「そうですけど何ですか?」

とか開き直ってみる
するとヤンキー君は笑いながら


「ため口で良いし
つか来たのに帰るって何なん?」

と今さっきの私の行動を
見ていたらしい…


「いや、友達居てたから
行きづらくて帰ろうと」

愛想悪く言う私

「ふん、まぁ良いけど
お前どうせ、暇なんやろ
今から蓮斗ん家行こや」

と知らない名前を出すコイツ


私は喋った瞬間
コイツの事嫌いだ、合わない
と判断して威嚇体制


「知るかよ、そんな名前の人
来て損した帰るバイバイ」

そう言い放ち腕を払い
改札口に歩いてゆく

すると後ろからヤンキーが
抱きついてきた

…んだ、コイツ!?
キ、キモい!初対面で…


「ちょ、何してんの?」


冷静に対応出来てた私に
ヤンキー君は

「ごめん、マジ悪かった
やから遊ぼうや…」


なんて甘ったるい声を出す