「だからさぁ~?あんたみたいなさぁ?地味でスタイルも悪いような女は貴弥にはふさわしくないわけぇ。さっさと帰ってくんない?これから貴弥と2人でラブラブするんだしぃ~」


俺は、こんな女と関係を持ったことを本当に後悔していた。


美和に白い目で見られて当然かもしれない……。


何も言えずに黙っていると、全てを聞き終えた莉生が最初よりも更に深い溜息をついた。


「あのさ。別にあなたが貴弥とどうこうってことに文句言いに来たわけじゃないんだよね。貴弥にはあなたみたいに体だけの関係って相手が何人もいるんだけど……あなた、貴弥との最中に他の女の名前呼ばれて耐えられるの?」
「はっ?」

その女はきょとん、とした顔を見せたけど、莉生は気にした様子もなく淡々と話を始めた。

「みどり、まい、あいこ、ゆうき、さくら、ゆき、あとはー…あ、るりってコもいたかな」


なんで莉生が知ってんだ。


ってゆーか、莉生とは付き合い始めた頃にはしてたけど、ここ最近は全くそういうことがなかった筈だ。


ってゆーか、最後に莉生を抱いたのっていつだ?


「因みに、コレ全部、浮気相手本人から聞いた話だから」
「はっ?」


今度は俺が吃驚した。