チュンチュンっ
『んっ…』
目が覚めると、私は
布団の中にいた。
ここはどこ…?
あ…昨日
土方歳三?と呼ばれた男の人に
助けられたんだっけ…?
「飛華流…ここでお前は光を見つけなさい…」
え…またあの声…
天井から聞こえた。
女の人の澄んだ綺麗な声。
この声は誰の声…?
スーッ
襖が開いた。
「お目覚めかぃ?」
え?
優しそうな人だな…。
「私は井上源三郎です。」
と、言って優しい笑顔を向けた。
「ちょっといいかな?幹部の人達が呼んでいるから。」
『はぃ…』
幹部って何…?
私は井上さんに連れられて
広い部屋についた。
スーッ
襖を開くと、部屋の中には
男の人達が八人ぐらぃいた。
「うわぁ…土方さんも珍妙な女子を拾ってきたなぁ…」
一番私と歳が近そうな男の人が口を
開いた。
「土方さんどぅするんですか?斬っちゃいます?」
髪の毛をハーフアップみたぃに
結んでいる男の人が口を開いた。
斬るって…。
やっぱり私…殺されるの…?
「総司…物騒な事をいうな…お前…名前は?」
土方歳三?さんが聞いてきた。
『…櫻庭 飛華流…です。』
「…飛華流 どこから来た…?」
どこから…?
『あのぅ…伏見稲荷神社ってありますか…?』
「は?なんだそれ…?」
どぅ言う事…?
『私…初め小さな神社にいて、その神社の紐が曲がっていたので直すために近くにあった台に登って直したら突然台が大きく揺れて、気がついたら知らない場所にいて…グスッ』
あれ…?
長年泣いていなかったのに
今は涙が止まらない…。