「お疲れさまぁ~☆」



試合後、体育館裏で芝生の上に寝転がってる真哉の頬に、買って来た冷たいスポーツドリンクを当てた。



真哉の体操服は、汗で濡れてそのキレイな胸板が透けて浮き出ていた。



あたしは視線をズラし、平然を装った。



「須堂くんすっごくカッコよかったよ~!あんなにバスケが得意なんて知らなかった!」



いつの間にか一緒に見てたクミが興奮していて珍しいくらい大きな声を出した。



「おぅ・・・ありがと・・・・・」



まだ息があがってる真哉は声を出すのがやっとって感じで胸を上下させて呼吸をしていた。



「・・・・・大丈夫か?あんなに激しく動いて・・・・・」



愛斗がさっきとは違って、心配そうな顔で覗き込んだ。



「え?なに?体調悪いの!?」



ミウがビックリしたようにすかさず聞く。



「・・・・・・真哉、中学の時背中痛めて下半身が麻痺状態になって入院した事があるんだよ・・・・・」



愛斗が真哉を気にしながら言いづらそうに話した。



真哉の顔は何も表情が変わらなかった。



「そう・・・・なんだ・・・・・」



クミ達が急にしょぼんとした表情になった。



でももっと落ち込んだのは試合を無理矢理させたあたしだ。



顔面蒼白になってるのが自分でも分かった。