「相手チームは?」



「俺のクラスだよ」



愛斗がニッコリ微笑む。



「なんだぁー負けてんじゃん」



「あーっ!!今絶好のチャンスだったのに何やってんだよ6番はっ!」



横で悔しそうな声がしたと思ったら真哉が顔を歪めていた。



「元バスケ部の血が騒ぐ?」



愛斗がクスクス笑って言った。



「いや、別にそーゆーワケじゃ」



少しテレくさそうにわざとぶっきらぼうな言い方をした。



とか言いながら試合を見てるうちに



「いけっ!」とか「あーあ」とか愛斗と盛り上がってる。



私も見ているうちにクラスを応援するようになった。



愛斗のクラスとは接戦が続いていて



見てる方もドキドキして手に汗をかいちゃう。