「ごめん、真哉。でも頑張って」



私がそう声をかけると



チラっと目だけで私を見て



またすぐに視線を窓に移した。



なんだろう?



こんな冷たい目をした真哉初めて見るなぁ。



かなり余計な事しちゃったかな?



でもいいキッカケになると本当に思うんだけどなぁ。



真哉もまたバスケをやりたいって気持ちどこかにあると思う。



ずっと前



帰りにバスケ部の団体とすれ違った時に



後ろを振り返ってまで見てたもん。



私ソレ知ってるから。



やりたいんだよね。



忘れてないんだよね。



でも怪我したからまたバスケと向き合うのが怖いんだよね。



思うように動かなくなってる自分の体を知るのも怖いんだよね。



でもだからっていつまでも逃げてちゃダメじゃない?。



好きなものから逃げる必要ないよ。



そう言いたかったけど



今はやめといた。