「お前に限界がきて、
自殺なんかされたくないから、
言うけどさ、お前、今まで何回か
その原因考えてただろ?」

そこまで皐月は見抜いてたのか。

「俺はその原因を知った上で、黙ってた。」


「えっ…」

そこで思わず声を漏らす。

俺がいくら考えても分からなかったのに
皐月は分かったのか?


「そんで、俺もお前に隠してた事がある。
一つは、偽物なんだ、俺。」

は?どういうこと?

「クラスの人気者でお調子者、
明るくて、たまにうるさいけど、
みんなのムードメーカーであり、
結局はいいやつ。
それは俺が演じてるだけ。」

え、じゃあ、本当の皐月は…?