ーーバンッ!!

突然の大きな音に振り返ってみると

「…皐月?委員会終わったのか?」
「ハァッ…ハァッ…う、ん…」
「どした?走ってたのか?」

汗を垂らし、息を切らしている皐月がいた。

何で走ってきたんだ?
こいつ、そんなに腹減ってたのか?

「…樹、…ハァッ、お前の存在理由、
俺に…頂戴?」

「は?」

いきなり、なに言ってんだ?

「とりあえず、お前、こっち来い。」

先ほどまで座ってたベンチに腰かけた皐月が
ポンポンと横を叩く。