2人が目を覚ましたのは日もとっぷりと暮れた頃だった。


となりのベッドを見て、陽生の安らかな寝顔を確認すると、そぉーっと顔を寄せてキスをしようと試みる。


だが、寝込みを襲うのは卑怯だと思い、そのほおをつつくだけにした。


「起きろよ、もう夕方だぞ」
「ん? 」
「丸1日寝てたんだよ、俺ら」


ぼーっとした頭を振りながら目を覚ますと、晴斗は優しく微笑む。


「腹減ったな、もうここから出ようぜ」
「ああ、でも出る前にシャワーを浴びたい」
「おう、浴びろよ」


陽生がバスルームに消えたのを確認すると、窓から外を眺める。


「何やってんだかな、俺ってば」