嘆きの声を上げる晴斗にあきれつつ、寝不足の頭を振ると窓を開ける。


今は明け方で、2人をまぶしい光が包んだ。


「晴斗、今日は予定あるのか? 」
「無い、彼女だって作りそこねたし」
「1日ヒマなら、また今日も遊ぼう」


陽生は昨夜のショックから、1人になりたくなかった。


晴斗にお説教する事で、少しは平常心を取り戻したが、日曜日の昼間を1人で過ごせるほどの回復はしていなかった。


「でも、俺は眠くて限界だ」
「だよな」


2人はツインのベッドに分かれてパタリと倒れ込み、眠り始めた。