それと、もう一つは振り向いた先にいた彼がとても綺麗な顔をしていたから。

あたしが言葉に詰まっていると…


「そこ邪魔だから退いてくれない?

見えないんだけど。」


背筋がピシッっと凍った。
思ってもいない言葉が彼の口からでた。


まさかそんなことを言われるとは思わなかった、けど彼の言うことも分かる。
あたしがずっとココにいたのが悪いのかもしれない…。


そう思って「…すいません」そう言ってクラス表に書かれた1-3に向かった。



--------カラカラ


緊張しながら教室のドアを開けて自分の席を探した。
クラスにはもう大体の人が来ていて新しい友達や中学の頃の友達たちと談笑していた。


あたしの席は窓側の後ろから二番目。


「かなりいい席だ。」


ポツリ…と言葉がでた。
あたしの周りに人がいなかったのでこの言葉が聞かれることは無かった。


「みんな新しい友だちできてるのに…あたしどうしよう…」


自分から声をかけなくちゃダメだとはわかっていたけど、人見知りのため中々話しかけられなかった。