湊はそう囁いた私をじっとみる。


『…俺も、何よりも亜由が大切。』


笑顔で私に囁いた。


"何よりも"私が大切…だと言ってくれた、湊に私も…貴方が"何よりも"大切って言いたい。……けど、その前に、陽向に言わなきゃいけないことがある。



私は、陽向のお墓に向き直った。

そして…、

「…陽向…。今まで、ありがとう。…陽向と過ごした日々は、最高に幸せだった。楽しかった。」



ずっと話してる私をみてる。

湊が…優しい瞳で…。


私は話し続けた。