「…大丈夫?」
「…あ、うん」
「大丈夫じゃないじゃん」
「え?」
「泣いてるし、無理してるだろ?」
「無理なんてしてないよ…。泣いてなんか…あ…」
あたしは、最近涙腺が緩んでいるのだろうか…。
気付いたら、涙は溢れ出ていて…
瞬きするたびに、ぼろぼろ零れおちる…。
「無理してる。今日は学校、休んだ方がいいよ。そんな顔じゃ、授業出れないだろうし」
「ダメ!休んじゃダメなの…。お母様が…」
「…ふーん。じゃあ、水野さんから凛を奪っちゃえば?」
「どうして、そんなひどいこと言うの!?だって、千尋は凛が好きで…大好きで…
凛も千尋が、好きで…なのに!奪うなんて、できないよっ…」
「本当に、凛は千尋のこと好きなの?」
「え?何、言って…」
「本人から、聞いたのかよ?」
「聞いてないけど、あたしの…勘」
「勘!?そんなんで、凛の気持ち決めつけんなよ!!」
どうして、怒ってるの…?
何をムキになってるの?
意味、わかんない…
凛も、幹也くんも意味わかんないよ…