その夜、俺は弟から愛情を充電する。


「…ぁ、っ!!…おにぃ…ちゃっ!!」

「…お前は俺だけを見てればいいんだよ」

俺は弟に呪文のように囁きながら。
必死に首を縦に振る弟を可愛いと思う。


「お前のこんな姿を見るのも俺だけ。
お前の全部が俺のモノで、
俺の全部がお前のモノだ。」


「おにぃ、…お兄ちゃっ…愛、してるっ!」


部屋の電気は既に消え、月の光だけが届く
この部屋の情事を月のみが知っている。


「俺も、愛してる。
だから周りが何と言っても気にするな。
お前が信じていいのは、俺だけだ。」


お前は俺の弟なんだから。