「じゃあ…お願いしていい?」

奏は申し訳なさそうに言うと悠太は子供たちを連れて少し離れた場所にいく
子供たちは嬉しそうにする

悠太は魔法を見せてとせがまれたり…とやんちゃな育ち盛りを相手にする

その様子を時折見ながら奏と灯は話し始める

「さて…紅茶のおかわりどうかしら?」

「じゃあお言葉に甘えて」

「そうこなくっちゃ」

そう言って灯は一度席を立ち紅茶のおかわりを取りにいく

奏は悠太と子供たちが楽しそうにしているのをじっと見つめる
懐かしそうに…

でも彼女が四つ葉園にいたのは7歳くらいまでだ

「………」

あの事件があった半年後に弥生に引き取られた

「おまたせ」

「あ、はい…」

しばらくして灯が戻ってくる
新しく作ったであろうお菓子をテーブルに置く

「さてと…懐かしいお話をする前にあの夕紀の子供が大きくなったわね」

「灯さんは篠原くんのこと知ってたの?」

「小さいときに夕紀が一度ここに連れてきたのよ。あなたもその時はまだ四つ葉園に来て日が浅かったけど昔会ってるのよ」

「そう…なんだ。篠原くんと…」

奏と悠太は昔一度会っている

と言っても3歳4歳くらいの話だ
奏が小さいときに四つ葉園に来て間もないときだ