「じゃあ弥生さんがMEEOのお偉いさんしてるのも…」

「知ってるわ。あの事件であの組織を立ち上げた時から見守ってきたしこの四つ葉園はMEEOと魔法管理委員会の保護下にあるからね」

悠太の質問にすんなり答える灯

その事実を知っているのは四つ葉園にいるスタッフのみだ
この園にいる子供たちを守るためである

「篠原くん。四つ葉園の子供たちの半数がまだまだ未熟な魔法使いや能力者ばかり。18歳まで居れることにはなってるけど成長しきれてない状態でチカラを使ったら…」

「制御しきれず暴走…」

「当たり。そしてそのほとんどが親が居ない子たちばかり」

「え…」

四つ葉園のほとんどが両親が居ない子たちばかりだ
里親に引き取られた子供も何人かいるが魔法や能力を恐れて子供を見放す親がいる

その子たちを四つ葉園で引き取り18歳になるまで育てている

「ま、理由は色々あるけどね…」

「そう、なのか」

奏の場合は理由が違うが灯や紫乃にお世話になっていたし何より子供たちが放っておけなかった
自分と同じようなことにならないように奏がたまに来ている

悠太はいまの話を聞いて自分がいま何をすべきか何となくわかった