中絶した赤ちゃんには空楽(そら)と名前をつけた。中絶してからしばらくは失望の毎日を過ごしていた。見兼ねた家族がこんな事を言ってくれた。『あんたが幸せになる事が赤ちゃんの幸せなんだよ!赤ちゃんの為にも頑張らないと』その言葉に目が覚めた。そうだ私が空楽の分まで幸せにならないと。その日から空楽の分まで一生懸命生きていこう空楽の為にも幸せになろうと心に決めた。絶対空楽の分まで幸せになるんだ!それを胸に一生懸命働いて元の自分に戻ろうと就職活動を始めた。
間もなく就職が決まった。あの時の決意を胸に仕事に打ち込んだ。しかし、それも長くは続かなかった。また体調が悪くなり仕事を休みがちになって最後にはクビになって退社した。