引きこもりの日々が続くにつれて段々と自分が生きている意味さえ分からなくなりいつしか死にたいと言う気持ちがどんどん大きくなってきた。病気になる前は自殺する奴は馬鹿で弱虫な人間だと思っていた私が自殺を考えて、睡眠薬を大量に服用したり、カミソリで腕や体を切り刻むいわゆるリストカットをしたりするようになった。でも死ねなかった。どこかに生きたいと思う気持ちがあったんだと思う。それでも薬の大量服用とリストカットはやめられなかった。どうしても現実から逃げたかった。楽になりたかった。だけど簡単には死ねなかった。ますます不幸のどん底に突き落とされていく感じだった。薬を大量に服用すれば胃洗浄の為に口からありえない太さの管をつっこまれた。気持ち悪くて苦しくてたまらなかった。腕を切りすぎた時は最高で10針縫った。日々が経つにつれてリストカットと薬の大量服用では気がまぎれなくなり、ギャンブルにのめりこんでいった。スロットを打っている間だけは現実を忘れ、何も考えずに時間を過ごす事ができた。辛い現実から逃げ出す事ができた。私が一番幸せになれる時間だった。いつしか部屋にこもる生活からパチンコ屋に入り浸る生活へとなっていた。
当然のようにお金は泡の様にどんどん無くなっていき全財産がなくなった。しかしもうスロットを止める事ができなくなっていた私は借金をしてまでスロットに行く様になった。もう金銭感覚は完全に麻痺していた。借金はどんどん膨らみ気がつけば多重債務者になっていた。後にこの借金が私を病気以上に私を苦しめるものとなっていくのはこの時点では考える事ができなかった。