診療内科からもらった安定剤とうつの薬を飲みながらいつもと同じ様に仕事に行って生活しようと思っていたがパニック障害と言う奴はそんな甘いものではなかった。仕事をしていても一日中、体の不調と死への不安で頭が一杯でとても仕事ができる状態ではなかった。めまい、心臓の痛み、脈の乱れなど辛くて辛くてたまらなかった。そんな状態が続いた為、仕事も早退や欠勤が徐々に多くなりなりついには退社にするまでになってしまった。
会社を退社してからは部屋に閉じこもる生活をしていた。部屋にこもっている間は心の病気の本を何十冊も読みあさったり、ネットで病気について調べたりしていた。病気の事を知る度に心の病気になった自分が嫌になり現実から逃げたくて仕方がなかった。私はこんな人間じゃなかったのに・・・。そんな状態が続いていくうちに友達が一人減り二人減り最後には友達と呼べる人は誰一人居なくなっていた。