駆け込み寺での生活は私を徐々に元の自分に戻してくれた。駆け込み寺のみんなはとにかく明るい。いつでも笑い声が絶えなかった。何年もの間病気や借金に苦しみ笑う事さえ忘れていた私も日に日に笑う回数が増えていた。体や心が辛い時もみんなが支えてくれた。特に責任者である尼さんは両親以上に私に対して親身になって体当たりで私と接してくれる。時には厳しく。そんな生活の中で私は働く意欲を取り戻しアルバイトではあるが自分のやりたい仕事に就く事ができた。尼さんが口癖のように言っている言葉がある。『お蔭様です』人は一人ぼっちでは生きていけない。その通りだ。私もお蔭様で駆け込み寺に縁があって徐々にだが回復する事ができている。ホントにお蔭様だ。この駆け込み寺に出会わなければ、病気の自分と借金とに追い詰められつまららない人生を送っていたと思う。ホントに駆け込み寺に感謝の気持ちで一杯だ。