「別にさ、俺は違っててもいいと思う。」
視線をそらしたくてもそらせない・・・・。
「っていうか、みんなとおんなじになったらつまんねぇじゃん。」
というか、そらさしてくれない・・・・。
「みんなとおんなじにならなくたっていつか分かる。 絶対。」
どこからその自信は来るのだろうか。
つーか、なんでわかるようになるのだろうか。
っていうか、上杉は何か知ってるんだろうか。
だったら何を知ってるのだろうか。
「意味わかんない。」
「わりぃ。 国語力ないからまとまらんわ。」
なんでよ。
そんな真剣になって。
らしくもない。
まず、答えになってないし。
「おーい!! そろそろ15分たつぞーっ!! さっさと並べーっ。」
教室から顔を出した吉村先生があたしたちに叫んだ。
「ひーっ、15分って早ぇなー。 さ、戻るか。」
「あぁーっ… 腕が死んじゃいそ。」
「おうおう、優勝すんだろ? お前らぁ~っ!! ガハハハハっ!!!」
バンバンっと背中をたたかれた。
「「いってぇ~っ・・・」」
先生筋肉やばいからたたかれるだけで相当痛い。
ムキムキだよ?
やばいよ??
見る?? 笑
「先生!! 俺頑張っちゃうんで、その目でしかと見ててください!!」
「おうともよ!! 心配しなくともちゃ~んとお前の頑張りはいっつも見てるからな!!」
「マジっすか!! 嬉しいっす!!!」
・・・・・。
ついていけん・・・。