連れて来られたのは屋上。


「昨日はゴメン‥」


差し出されたのは、昨日の五千円札。


「あげるって‥言っ‥」

「ごめん」


今更‥


「どうして‥?」

「何が」


涙が出てきた。


「小田桐といると心臓が高ぶるの!小田桐の事になると神経質になるの!本当の事と反対の事を言っちゃう!嘘つきたくなるの!」

「何が言いたいの?お前」