しかし…いかにもギャル風の女子生徒が門の前でぺちゃくちゃ友達と喋っている。




は、入りずらい……


私は眼鏡を掛け直す。

悩んだすえ、一時退散。






「ぁうー…無理無理!!やっぱり怖いよ。どうしようまたいじめられたら…」


近くの茂みで、野良猫と一緒にかくまる。


身体震えてるし…



このまま…不登校になっちゃおうかな…。


「ノラちゃんはどう思う?」←勝手に名前つけてる。


「ぶにゃぁー…?」


「猫にはわかんないよね。いいよねあんたらはさ。」


私はノラちゃんのヒゲを引っ張る。


「おい。人の猫になにしてんだよ。」


「!?」



急に後ろから声がして私は振り返る。








……うわ……



腰にはジャラジャラとつけた飾りやチェーン。


手には皮布のカッコィィ手袋。


黒い髪の毛に長い手足。





なんといっても…



顔がめちゃめちゃカッコィィ!!





「はぅぅ…」


なんて格好いいのお


見とれていると、イケてる男子は寄ってきた猫を抱き抱える。


なんかアレンジされてるけど同じ学園の制服だ…


「あんた、新入生?」

急に低い声で聞かれ、私はビクッと反応する。


「は…はいッ。」




「ふーん?」